1999年1月1日以降、米国に次ぐ世界第2位の経済規模を有するユーロ圏の金融政策は欧州中央銀行(ECB)が担っています。
ユーロ圏の誕生は、EU加盟国中11カ国の金融政策がそれぞれの中央銀行からECBに移管された1999年1月にさかのぼります。その2年後にはギリシャが12番目のユーロ参加国となり、2007年からはスロヴェニアが参加しています。ユーロ圏の誕生、そして、新たな超国家組織であるECBの設立は、欧州統合という長く複雑な過程における極めて重要な達成でありました。
ユーロを自国通貨として採用している加盟国はいずれも採用に先立って、一定の収れん基準を満たしています。今後、ユーロの採用を予定している加盟国にはすべて、同じ義務が課せられます。収れん基準は、各加盟国が経済通貨同盟(Economic and Monetary Union、EMU)に参加するにあたって満たさなければならない経済的・法的前提条件を示しています。
欧州中央銀行(European Central Bank)
単一金融政策の法的根拠となっているのは、「欧州共同体設立条約」と「欧州中央銀行制度(ESCB、後述)および欧州中央銀行(ECB)に関する定款」です。ECBとESCBは、同定款によって1998年6月1日に設立されました。ECBはユーロシステム(後述)およびESCBの中核として位置づけられています。ECBと各国中央銀行は託されている任務を一緒に遂行します。ECBは国際公法の下で法人格を付与されています。
欧州中央銀行制度(European System of Central Banks)
欧州中央銀行制度(ESCB)は、欧州中央銀行(ECB)と、ユーロを通貨として採用しているか否かにかかわらず、EUの全加盟国の中央銀行によって構成されます。
ユーロシステム(Eurosystem)
ユーロシステムは、欧州中央銀行(ECB)とユーロを通貨として採用している加盟国の中央銀行によって構成されます。ユーロ圏に参加しないEU加盟国が存在する限り、ユーロシステムと欧州中央銀行制度(ESCB)の併存状況が続くことになります。
ユーロ圏(Euro Area)
ユーロ圏は、ユーロを通貨として採用しているEU加盟国によって構成されています。