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マリー・キュリー・アクション – 「People(人材)」プログラム

第7次研究枠組み計画(FP7)ではマリー・キュリー・アクションは「People(人材)」というプログラムに再編成されました。このプログラムは研究に関わる人材を対象としており、2007年から2013年にかけ7年間で合計47億ユーロ以上の予算を確保しています。これは第6次EU研究開発枠組み計画(FP6)に比べると年間平均50%増となっています。

なぜ「People(人材)」プログラムか?

多数の高度な訓練を受けた研究者の存在は、科学を推進しイノベーションを支えるのに必要な条件です。と同時に、公的及び民間機関の研究活動への投資を持続して呼び込むのにも重要な要素となっています。世界的レベルでの競争激化を背景に、差別のない開かれた研究者のための欧州労働市場、そして研究者のスキルとキャリアパスの多様化は、欧州内だけでなく世界的スケールで研究者とその知識の交流を支えるための重要な鍵となります。そのため国際フェローシップなど、「頭脳流出」を減らし「頭脳循環」を強化する政策が導入されています。

People人材)」プログラムの目的

「People(人材)」プログラムの目的は、質・量ともに欧州における研究開発人材を強化することです。例えば、青少年を研究者の道に進むよう鼓舞し、欧州の研究者が欧州に残って研究するよう促し、一流の研究者にとって欧州を魅力的な場所にすることによって世界中の研究者を呼び集めることなどが考えられます。これらは、過去の研究枠組み計画での経験に基づき、一連のマリー・キュリー・アクションの施策を実行する事によって行われます。

国際的側面

「International dimension (国際的側面) 」は、「People(人材)」の活動の一つで、欧州の研究者を欧州域外へ派遣し、欧州域外から才能ある研究者を欧州に惹きつけ、欧州の研究者と欧州域外の研究者との相互互恵的な研究協力関係を育成することよって、欧州の研究の質を高めることを目的としています。

この活動は、既にある程度の経験を積んだ研究者を対象としており、既に博士号を取得した研究者(その取得に要した期間は不問)であるか、もしくは少なくとも4年間それに準ずる常勤の研究に従事した経験が求められます。

「International dimension」では下記の4つの活動を推進しています。

  • キャリア形成のための対域外研究者派遣制度(IOF)

これは、EU加盟国あるいは関係諸国[1]の受け入れ機関と連携し、EU加盟国・関係諸国の経験豊かな研究者のプロジェクトに対して、3年以内の高度な研修と欧州域外への移動のための財政的援助を提供するものです。

プロジェクトは契約期間の全体に関する一貫した研究計画を提出する事が必須であり、そのうち最初の1~2年間のいわゆる「アウトゴーイング・フェーズ」は第三国における受け入れ機関(パートナー機関)で活動を行い、1年の必須の再適応期間をEU加盟国・関係諸国の機関(帰国受け入れ機関)で過ごすことが前提となります。

  • 域外研究者招聘制度(IIF)

これは日本のような第三国の経験豊かな研究者を対象としています。加盟国・関係諸国の受け入れ機関と連携して、研究者個人の研究プロジェクトに財政的援助を提供します。

契約は欧州委員会、該当研究者、加盟国・関係諸国の受け入れ機関との間に結ばれ、期間は1~2年になります。

  • 国際スタッフ交流事業 (IRSES)

マリー・キュリー国際スタッフ交流事業 はFP7(第7次研究枠組み計画)で導入された新しい施策です。スタッフの交流とネットワーキング活動を通じて、欧州の研究機関と欧州連合と科学技術協定を結んでいる第三国(もしくは科学技術協定を交渉中の第三国)[2]の機関との間の研究パートナーシップを強化することを目的としています。

既存のマリー・キュリー・アクションが個々の研究者に交流の可能性を提供していたのに対して、この新しい施策は、研究機関が短期間の研究者交流共同プログラムを通じて、長期的な研究協力体制を確立し強化するのを支援するものです。

 詳しい情報

マリー・キュリー・アクション一般に関する情報はこちらをご覧ください。

IRSESについての詳しい情報はこちらをご覧ください。

公募情報に関してはこちらをご覧下さい。



[1]「関係諸国」とはEUと科学技術協定を締結していて研究枠組み計画に資金面で貢献している国をさす。(イスラエル、ノルウェー、アイスランド等)

[2]2008年10月15日現在、日本はEUと科学技術協定締結へ向け交渉中である。

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