EU News 425/2011
2011/12/09
欧州理事会議長
ブリュッセル
EUCO 55/11
PRESSE 484
PR PCE 115
<日本語仮訳>
今般の欧州理事会の最初のワーキング・セッションの主な結論について簡単に報告したい。短期的には、現在の困難を乗り越えるために喫緊に取り組む施策について合意した。より長期的な対策としては、ユーロ圏のための新たな財政に関する盟約についての合意を得た。
短期的方策については、我々は直面する危機に対応するための金融資源を拡大する。ユーロ圏および他の加盟国は、国際通貨基金(IMF)に対し、最大2,000億ユーロを追加的に拠出することを目指す。また、欧州金融安定基金(EFSF)のレバレッジ強化を早急に行う。
欧州安定メカニズム(ESM)救済基金の設立の前倒しを図ることについても合意した。2012年7月までに設立されよう。
民間部門関与(PSI)については、今までの原則を大きく変更する。今後はIMFの原則と慣例を厳密に適用する。よりはっきり申し上げるなら、国債市場に非常に大きな悪影響を及ぼした我々のPSIについての当初の姿勢は正式に終焉を迎えることになる。
以上が即時に取る短期的対策である。しかしながら、中長期的視野を持つことも重要だ。そのため、我々は財政に関する新たな盟約について合意した。
これが意味することは、我々はみな、強固で欧州全体を対象とする新しい財政ルールを守ることである。欧州連合(EU)加盟国は過剰財政赤字是正手続きに関するルールを、発動を自動的にすることで強化することである。また、加盟国は予算案を欧州委員会に提出しなければならなくなる。
中身については幅広い合意が得られた。形式としては、全員がこの新しい公約が厳粛に守られることを望んでいる。
当然のことながら、条約、プロトコール、および法令で成り立つEUにおいて、法的手段に関する議論をするのはたやすいものではない。我々はこの議論を第1セッションの終盤で開始した。結論として、ユーロ圏17カ国およびそれ以外の6カ国間において政府間条約を結ぶことに合意した。残り2カ国は、まだ参加のための権限が付託されていない。
10月のユーロ圏首脳会議において、私に、いかに経済同盟を強化できるかについて欧州委員会委員長およびユーログループ議長と緊密に協力しつつ考察する権限が与えられた。我々が本日決定した財政に関する盟約は、最初の重要な成果である。
私に与えられた権限には、経済収斂の強化および経済同盟の深化という2つの課題も含まれていた。ご承知のとおり、私は中間報告を準備したが、さらに2名の同僚とともに、財政統合の深化に関する報告書を来年6月に提出することが今晩決定された。
最後に、明日に関してひとこと。明朝、我々はクロアチアとEU加盟に関する条約に調印する。欧州理事会では、今晩の討議を継続するのみならず、経済政策、エネルギー、拡大および対外政策に関して議論を行なう。
原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_Data/docs/pressdata/en/ec/126657.pdf