EU News 369/2011
2011/11/02
キャサリン・アシュトン欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は本日、次の通り述べた。
「玄葉外相と今夕行った会談は、友好的で実り多いものであった。これはEUと日本が同じ考え方を持ち、共通の価値を有し、それによって結び付いているということを反映している。
私たちは、国際社会が直面する広範囲な課題、すなわち中東和平プロセス、北アフリカにおける移行、朝鮮半島情勢およびアフリカの角の沖合いでの海賊行為対策に関し、踏み込んだ討議を行った。EUと日本は、それぞれにこれらの課題において重要な貢献をしており、私は、将来、日本とのさらに緊密なパートナーシップをもって活動できる余地があると考える。私たちはまた、地域安全保障の状況について討議し、東アジアの安全保障と安定が、同地域のさらなる経済発展への必須条件であることで意見の一致を見た。さらに、これを確実にするための多角的メカニズムが果たせる重要性について確認した。
また、会談の場を借りて、3月11日の大災害からの復興に取り組む日本とその国民に対するEUの結束をあらためて表明した。本年5月の日・EU首脳協議で共に確認した原子力安全および災害管理の分野における協力関係の深化に関して想起した。双方はすでに原子力安全研究および放射線保護における協力を強化したほか、原子力発電所のストレステストの経験の共有の方法について討議中である。EUはまた、除染および廃炉に関する支援の可能性について調査する用意がある。
私たちはさらに、二者間関係の強化の進捗に関して評価した。先の日・EU首脳協議において首脳たちは、日・EU協力の全範囲を包含する2つの並行した協定の交渉に向け取り組むことを決定した。双方は、将来の自由貿易協定と並んで、外交・安全保障を含む他の分野での日・EU協力を深める協定を提唱することとした。枠組み協定と呼ばれるこの協定により、貿易および投資以外の共通関心事項すべてにおけるより緊密な協力関係のためのプラットフォームを築くことができ、共通の価値をそれぞれの近隣諸国のみならず、それを超えて推進する一助となろう。私は、この枠組み協定が野心的かつ実質的なものとなることを願う。
先の首脳協議を経て、これら2つの協定の交渉を開始するための土台作りのため、協定の及ぶ範囲と野心のレベルを明確にする作業が官僚に求められた。玄葉外相には、現在進められているこの準備作業が過小評価されてはならないことを強調した。
私の目標は、日・EU関係を均衡のとれた包括的なものにするための2つの質の高い協定に向けた道筋をつけることだ」
Photo by T. Hanai, (C)EU, 2011
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